きまぐれコロンビア案内

ボゴタ在住のNarumiが主にコロンビアについて書いています

La Feria Internacional del Libro de Bogota 2015

恒例のボゴタブックフェアに行ってきました。
今年の招待国は昨年の4月17日に亡くなったガブリエル・ガルシア・マルケスの『百年の孤独』に出てくる架空の町、マコンドです。……国なのか? でもマコンドパビリオンでもらったパンフレットには「招待国」と書いてあります。


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「マコンドへようこそ」と書いてあります。
ちなみにこの一角はあまり治安が良くないので、カメラを出したりするのは注意した方が良いでしょう。


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入ってすぐの児童書エリアにもマコンドコーナーが。
ここは通り過ぎただけだったんですが、いま見るとこの本おもしろそうかも。


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いつものように即売コーナーも。
ここは国内大手の文具・書籍店 Panamericana で、ここぞとばかり、ずっと昔から売れ残ってるような本もたくさん積んであります。それはそれで楽しいが。
あと、英語の本コーナーが拡大されているのが目に付きました。この書店の特に Calle 170 店のような、外国人が多いと思われるあたりは英語の本が増えています。ただし、増えている本の大半はトワイライト系のティーンズ向けスーパーナチュラルロマンスです。そもそもこのジャンルの本がこれほどたくさんあることに驚きです。アメコミも多いです。この日もアメコミはけっこう充実してました。


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マコンド館入口。
適当に作ってあるように見えますが、たぶんわざとなんじゃないかな。


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入口すぐの通路は映像と音響で、熱帯地方を歩いている気分になります。


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ガルシア・マルケスの足跡。


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傘みたいなのの下に立つと音が聞こえます。
聞こえるものは、音楽、演説、自然の音など、場所によって違います。


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影絵のようなもの。
それぞれが絶えず回転していて、じっと見ているとぼーっとします。たぶんガルシア・マルケスの作品の重要なモチーフが映っているのではないかと。


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なぜかいつも立ち寄る場所、Siglo del Hombre。
ボゴタおよびコロンビアに関する本や、外国文学など、ふだん書店ではあまり見かけない本がいろいろあって楽しい。


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マコンドでは、箱入り「族長の秋」と週刊誌が出しているガルシア・マルケスの伝記のような本を買いました。
ガルシア・マルケスは長編を読んだことがなく、もちろん「百年の孤独」も未読です。家にあることはあるので、いずれ読むかも。
短編は、昔『ガルシーア=マルケス全短篇集』という本を日本で買った記憶があるので、これはたぶん読んだんじゃないかな。
『エレンディラ』は映画も見ました。


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最後に立ち寄った地味な書店ブースで手塚治虫『きりひと讃歌』が3冊2万ペソ(1000円くらい)で投げ売りされていたので購入。この辺の本はスペインからの輸入品で、以前見た『ブラック・ジャック』は1冊6万ペソくらいしていたような。


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その他の買い物。
上の3冊と左下はタッシェンで買いました。タッシェンのミッドセンチュリーコレクション(というコレクションがあるわけじゃなくて自分でそう呼んでいるだけですが)がそろそろ揃いそうな気がします。
でもあとでよく確認したら、普通に本屋で買うよりちょっと高かった。まあ、普通の本屋にある本ばかりとは限らないのでいいですけど~。
右下の3冊は Siglo del Hombre で。横長の本は先住民の言葉とスペイン語の対訳で書かれた民話。
それからミース・ファン・デル・ローエ。これは家具の本のようなのでタッシェンとはまた違うっぽい。
あと、夏目漱石の『坊っちゃん』。『吾輩は猫である』もありましたが、分厚くて高いので微妙にけちりました。
スタニスワフ・レムのスペイン語版とかもありました。